バンプのロストマンの歌詞について本気出して考えてみた
- 2016-05-05
今回はBUMP OF CHICKENの最高傑作とも謳われることも多い『ロストマン』の歌詞の意味・解釈について、語っていこうと思う。「バンプはフジファブリックと並んで一番好きだけど、メジャーすぎるので書かねぇ!」とか言ってたくせに、めちゃくちゃ書きたくなってしまった。
(まず、ジャケットからしてかっこ良い)
ロストマンができるまで
歌詞の前に、バックグラウンドを軽く説明していこう。
曲ができてから作詞するにあたり、フロントマン藤原が苦しみ、完成まで9ヶ月もかかったエピソードは、あまりにも有名。
しかも、藤原、急に金髪になってた。フジファブリックの志村や、アートスクールの木下も、スランプやバンド危機で死にそうになってた時、急に金髪になってた。ちなみに僕も同じような経験がある。病んで突然金髪にするのは、やっぱあるあるなんだろう(笑)
で、2003~2005年ごろ(ユグドラシル前後)は、仲良しバンドバンプが、少しギスギスしていた時期でもある。考えられないが、当時はそうだった。当時のインタビューとかけっこうやばかった気がする。orbital period前も、特に藤くん、死ぬんじゃないか?って感じだった。
そんな迷子になりながら製作されたロストマンの歌詞、いったいどんなものなんでしょう?
ロストマンの歌詞の意味は?
まず、これを初めて聞いたのは、中1のとき。当時は、あまり曲の良さを理解できず、『sailing day』の方が断然好きだった。
で、歌詞は、失恋のことを歌っている。そうだと思っていた。「いなくなってしまった君(元恋人)を、一度忘れることができたら、もう一度会いに行くよ」そういう意味だろうと解釈していた。
ただ、これが高校生になったある時、「あれ?これは、過去の自分との別れの歌?」とも感じるようになった。曲の歌詞の解釈を、藤くんや志村は、リスナーに委ねているので、聴くたびに解釈が変わるなんて、よくある話だ。
先日たまたま見つけたこちらのブログでの解釈が、まさにその通りだと思う。
登場人物は自分一人。で、たぶんこれが一番あってるし、これだと、歌詞の全てのつじつまが合う。
もっと言うと、sailing dayと対になっている気もする。
そうだよ まだ僕は僕の魂を持ってる
って言っているが、こちらではもう、失ってしまっている。
しかも、今の自分の状況と、かなり重なる部分がある。フリーランスになって、もうどれくらい経つだろうか?今更あと戻りはできないし、別に後悔はしていない。
間違った旅路の果てに 正しさを祈りながら
もっといろいろ言いたいけど、これが全てを物語っている。
さらにまた別の解釈
解釈できるのが、1,2個でないのが、藤原すごいところ。今語ったのは、
- 「君」= 別れた(恋)人
- 「君」= 過去の自分
であったが、新たに、
- 「君」= 大きな決断を下さなければならず、夢に向かって勇気を出して旅立とうとしてる仲間
という解釈のもと、ここ最近は聴くようになった。つまり、第三者を見送る唄。
ここで出てくる「僕」というのは、「自分」の時と、「君」の時がある。
何を言っているかはわからないかもしれないが、とにかく、そうなのだ。
不器用な旅路の果てに 正しさを祈りながら
おせっかいかもしれないが、これは旅立つ君に贈る僕のメッセージ。そんな風に思う。
『同じドアをくぐれたら』の、
振り返らないで 悔やまないで 怖がらないで どうか元気で
これもそう。
とにかく、ロストマンは、自分にとって永遠のテーマなのかもしれない。であれば、一生迷子で良いじゃないか!
はぁ、バンプのシングルで一番好きだわロストマン。名曲。PVも好き。とにかくかっこ良い。
藤原が靴投げるフォームとか、ずっとセピアでラスト大サビでフルカラーになるとことか、最後の天に向かってのピースとか、秀ちゃんが口パク(リップシンク)歌詞ミスってるとことか(笑)、かっこ良い。
では。
- 2016-05-05
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ロストマンは「失敗した今の自分と、うまくいった場合の自分が、いつか再開することを約束する歌」と藤原基央が発言しています。ちょうどユグドラシル前の金髪時代ですね。この発言をもとに歌詞を見るとまた違った解釈ができますよ!